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防犯ブザーだ

防犯ブザーだ

手足には、ガムテープを巻いてある、これで多少噛まれても平気だろう。
 目に付いた物は手に入れた、もっと時間をかけて家探しすれば、収穫はあるのだろうが、小心者の友康には無理だった。
”土足でウロつくのは、ちょっと……”
知り合いの家というだけで気が引けてしまう。
取り敢えず移動の準備は整った、パッと見は不審な浮浪者だが、何も対策しないよりはマシだろう。
 だが1つ問題がある。
今現在、この家は不死者たちに、ぐるりと囲まれているのだ。
”どうやって、この家から逃げようか……”
しかも脱出用の、武器も道具も無い。
”そうだ……”
友康は、幼なじみには、年の離れた小学生の妹が、居たことを思い出した。
”もう可愛くて仕方ないですね、メロメロですよ”と幼なじみは照れて語っていたのを思い出す。
 そして、小学生なら必ず持っている物。
防犯ブザーだ。
 あの大音量で、奴らの気を逸らしてしまえば良い。
友康は幼なじみの妹の部屋に向かい、その学習机に掛けられていたランドセルから、黄色い防犯ブザーを外して、手にもって玄関に戻る。
 そして玄関の上にある、明かり取りの小窓を、玄関にあった花瓶で壊すと、防犯ブザーのスイッチを入れて、小窓から外に放り投げた。
ビーっと、大きな音で鳴り出す防犯ブザー。
 家の裏にいた不死者たちも、玄関前に向かい始めるのが解った。
覚束ない足どりで、庭を通って行くのが、カーテン越しに見えている。
 友康は、家の奥の台所の窓から、そっと抜け出し、 塀を乗り越えようと、塀に手をかけた。
その時。
 不死者となった幼なじみが、此方に向かって、歩いて来ているのに気がついた。
かつては最愛の家族だった不死者を、始末する時にどんな思いだったのだろうか。
 呻き声を上げながら、近付いてくる幼なじみを見たとき、友康は決断した。
自分の家族を、ちゃんと後始末した幼なじみに敬意を祓う為、最期に奴を送ってやろう。
 そう決めた友康は、庭の隅側にあった、園芸用スコップを手に持った。
”そういえば、第一次大戦では、敵を一番殺したのは、ライフルじゃなくて、スコップの方が多いんだっけか……”
すでに、不死者と化した幼なじみは、友康に向かって来ている。
目の前まで来た時に、幼なじみは大きく口を開けて、友康に噛みついてきた。
 友康は、園芸用スコップを目の高さに構え、不死者に全力で一気に突き立てた。
だが、顔をかすっただけだ。
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