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今さらながら、出産って男性陣の肩身狭いなぁ

今さらながら、出産って男性陣の肩身狭いなぁ

「「うわ、それはキツい!!」」
 6時間でもキツいと思ったのに、その4倍だなんて私は無理。なんて思ったていたら、幸子さんは拳を握り締めながら昔の話を教えてくれた。
「もう三人目の時は最悪よ。旦那は出張でいないし、子供の面倒があるから親はこれないし!」
 今でも思い出すと腹立つのか、幸子さんは力いっぱいに握りこぶしを作って力説している。なんか……怖いですけど……
「そう言えば、旦那様はどうしたの?居ても邪魔くさいだろうけど」
 一通り文句を言って気が済んだらしい幸子さんが、先生が居ない事にやっと気付いた。今さらながら、出産って男性陣の肩身狭いなぁ。
「あの人は、学会ですよ。今夜、帰ってくる予定だから、そろそろ……」
 バン!!
 私の言葉を遮る様に大きな音をたてて、病室のドアが開けられる。その先には息を弾ませ髪の乱れた先生が、慌てた様子で部屋の中に視線を向けていた。
「八重!!う、産まれたって」
 慌て過ぎて言葉が上手く繋がらない先生に、真理ママは呆れ表情を浮かべてため息を吐く。幸子さんと母親は、互いに視線を合わせると軽く頷いていた。
「私達は、帰るわ。また、明日ね」
「え?もう帰るんですか?」
 急に帰るなんて言い出した三人に驚いて、私はベッドから上半身を起こした。そんな私を母親は押し留めると、先生を見て笑っている。え?え?なに?状況が飲み込めないんだけど?
「八重は元気だし、旦那様が帰って来たものね」
 どうやら私は、かなり安産だったようで母親達は安心して帰るみたい。ベッドの上から三人を見送ると、急に静かになった部屋で先生が静かにベッドの縁に座った。
「ご苦労様」
 一言だけ言った先生が、私の顔にかかる髪をそっと避けてくれた。微かに私の肌に触れた先生の指は、震えていて少し驚いた。
「元気な女の子ですよ……将来、ミエルようになったらどうしよう……」
 先生が帰って来て安心したのと同時に、不安が私の心の中に広がってきて俯いた。そう、私と先生の子供だもん。やっぱり、幽霊がミエちゃうかも……
「大丈夫だよ。僕らがいるんだよ?僕らが手本になればいいじゃないか。大丈夫、一緒に愛して、育てていけば良いんだよ」
 "一緒"その言葉が私の胸に広かった不安を消していく。そうだよね。私一人じゃない。先生がいる。みんながいる。大丈夫、この子を愛して手を差しのべてくれる人達が沢山いる。
 私は俯いていた顔を上げると、先生の手を握って微笑んでいた。
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