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「バカにしてんのか、会長

「バカにしてんのか、会長

「それは西岡のおっさんに渡したんだが……つまり研三のおっさんのとこまで召し上げられたのか。西岡のおっさん、研三のおっさんからなんか話聞いてないかね」
「ふむ。まあ、その辺りは後日にでも西岡さんに尋ねるとして」
 話が盥回しになってしまったためか、会長は切り替えるように、扇子を音を立てて閉じた。
「ともあれ、委員会はその異能者の身柄を欲しているんだ。生きたままの状態で、ね。話を聞く限り、強力な異能者のようだし、それは納得なんだけれどね」
 会長はスッと、まっすぐに暁を見つめて静かに問いかけた。
「実際のところ……やりあって勝てそうかな? 新上君」
「バカにしてんのか、会長?」
 真剣な表情をした会長を見下すように鼻を鳴らし、暁は腕を組んだ。
「俺が勝てねぇのは、世界中探しても駿の奴だけだ。それ以外の異能者に、この俺が負けるとでも本気で思ってるのかよ?」
「……まあ、君ならそう言うと思ったよ」
 傲慢ともいえる暁の言葉を聞いて、会長は薄笑いを浮かべる。
 聞きようによってはこの場にいるすべての異能者を見下したともいえる発言だが、彼にはそれだけの実績がある。
 第一世代の異能者、フレイヤ・レッドグレイブ。かの英国最強にして、世界最強のサイコキネシストを降す実力は、伊達ではないのだ。
そんな自信満々の暁を横目で眺めながら、美咲が彼に問いかける。
「暁さんなら、実際勝ちそうですけど……勝算はあるんですか? 同系統の啓太さんは負けてるわけですけど」
 まあ、当然の疑問である。
 力場の発生の仕方や戦術が違うとはいえ、かの異能者に敗北した啓太はサイコキネシスの持ち主だった。
 いくら暁が力のある異能者とはいえ、その戦術は基本的には啓太に準ずるはずである。だとすれば、相手側に手札が割れている状態のはずなのだが。
 そう案ずる美咲に、暁は心配無用というように頷いてみせる。
「心配すんじゃねぇよ。相手の異能がどうあろうと、結局は一撃ぶち込んだ方が勝つんだ。これはガキのケンカだろうが、国同士の戦争だろうが、変わらねぇ」
「いえ、そんな暴論振り回されても困るんですけど」
 頭痛を覚えて美咲はこめかみを押さえる。
 まあ、言わんとすることは分かるが、そこに持ち込むまでが重要なわけで。
「まあ、実際問題、古金の奴とは状況も違うだろ。あいつの場合、周りに警備隊もいたっていうじゃねぇか。それをカバーしながらじゃ、さすがに攻めにも回れんかったろうしな」
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